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困ったときに頼りになる。つらい症状を抱えていても行くと気持ちが穏やかになる。
そんな医院を目指したい
集中治療、救急医療の経験を活かしつつ、軽症でも重症でも、困ったときに頼られる医院を目指しています。リラックスしてお話しやすいように家庭的な雰囲気を意識し、スタッフも常に患者さんの様子に気を配るよう心がけています。知り合いの家に行くように気軽な気持ちで、体調や不安に思うことなど、遠慮なく話しください。
医師として、これまで力を入れて学んできたことと、その理由を教えてください。
大学卒業後は、麻酔を専攻してトレーニングしてきました。倉敷中央病院や小倉記念病院など、地域の基幹病院に勤務して、主に手術室の麻酔、救急医療・集中治療、ペインクリニックなどに携わってきました。こうした経験は、緊急時でも訪ねていただける医院を目指す現在の診療にも活きています。
また、心臓や胃腸といった臓器別にではなく、全身を診たいと思っていました。麻酔科というのは、手術後や急性臓器不全など重症疾患の集中治療も担当します。そのような命にかかわる現場では、患者さんの体全体を診ることが求められますから、本当に多くのことを学べました。
診察の際に心がけていること、診察のモットーを教えてください。
患者さんの生活背景がわかっていないと、どうしても緊急時の対処が難しくなります。そのため、患者さんの普段の生活、ご家族のことやお仕事のことなど、体以外の生活環境については意識してお話を聞くよう心がけています。
また、検査や治療についても、患者さんの負担にならないよう、ご希望を伺いながらよく相談して進めるようにしています。
院内のデザインや空間でこだわっている部分があれば教えてください。
患者さんの中には、初めての来院で緊張されている方もいらっしゃいます。また何らかの痛みや悩みを抱えていらっしゃるわけですから、なるべく病院らしくなく、知り合いの家を訪ねるように来ていただける空間づくりにこだわりました。
落ち着いた色調で、ドアや受付カウンターには木目のみえる素材を使い、待合室にはゆったりとしたソファを置いています。また、スタッフに対しては、患者さん一人ひとりに思いやりを持って丁寧に接するよう指導しています。自宅のリビングにいるように穏やかな気持ちでくつろいでいただければと願っています。
医師を志したきっかけ、エピソードを教えてください。
私の実家は玩具店をしていまして、医療とは縁遠かったのですが、お店ではお客さんと接する機会も多くありました。そういう環境で育った影響からか、自然と私も人とふれ合う仕事ができればいいなと思っていました。会社に勤めるというあまり発想はありませんでしたね。おもちゃを買い求めにお店へ訪ねてきてくれる、そんな風に人が来てくれる仕事がいいなと思ったのです。そして、生まれ育ったこの北九州の地で役に立てればという願いもあり、「困ったときに訪ねて来てくれるところ」を目指して開業し、今に至ります。
最後に、患者さんにメッセージをお願い致します。
地域のかかりつけの医院として頼っていただけるよう、気取らず飾らず、幅広く診療していきたいと思います。腰、膝、肩などのあらゆる痛みの治療もおこなっていますので、痛みでお悩みの方は一度ご相談ください。
また、大きな病院で緊急手術などを受けた際、診療方針や内容についても、病院と連携しながら患者さんお一人おひとりに合わせてよりわかりやすく説明するのも私の役目だと思います。「こんな小さな悩みは先生に話すようなことじゃない」などと一人で抱え込まず、気になることがあれば、どうぞお気軽にお越しください。